国際レベルの法曹団体

弁護士会は、それぞれの国や地域にあるのはもちろんですが、国境を越えたレベルのもの(弁護士会というより法曹団体といえるもの)もあります。それらはすべて任意加入であり、関心のある弁護士が、会費を負担して加入しています。今回は主な団体をご紹介します。

一番大きいものはInternational Bar Association(IBA / 国際法曹協会)です。1947年に設立され、本部はロンドン(そのため支払いがすべてポンド建てです)、約170か国から約8万人の会員がいるとされます。毎年10月上旬に開催される年次大会では、5000人規模の弁護士が世界各国から集まります。その他にも地域やテーマ別のセッションが各地で数多く開催されています。活動地域は世界中で、年次大会も欧州、米州、アジアを巡回しています。

Union International des Avocats(UIA / 国際弁護士連合会)は、1927年にパリで設立された団体え、約120か国から約2200名の会員がいるとされます。メンバーや活動は欧州が中心ですが、IBAよりも小規模で親しみやすいです。

International Young Lawyers Association (AIJA / 国際若手法曹協会)は、UIAの弟分のような組織で、本部をブリュッセルに置き、1962年に設立されています。欧州を中心とした約90か国から約4000人の会員が登録しています。若手とあるように、メンバーは若く、正規会員については45歳までという年齢制限があります。

Inter-pacific Bar Association(IPBA / 環太平洋法曹協会)は、その名の通り太平洋に接する地域を中心とした団体で、1991年に設立され、約65か国から約1300人の会員がいるとされます。こちらは日本が中心となっています。

LAWASIA(ローエイシア)は、1966年に設立されたアジア太平洋地域を中心とした団体です。こちらは上記よりもアカデミックな雰囲気があり、他の会ではビジネス系を中心とした弁護士がほとんどであるのに対し、学者や裁判官なども参加しています。

国際弁護士と呼ばれる身としては、外国の法律や法制度の世界的な潮流に触れ、また外国の弁護士などとのネットワークを作り、維持することが大切です。そのため、私も、こうした組織のイベントに積極的に参加し、個人的に信頼できる関係を常に構築しています。特にIBAとAIJAでは役員もさせていただいています。こうした団体の一大行事は年次大会であるところ、それらはなぜか夏から秋に集中しており、スケジューリングが大変です。。。