国際弁護士とは

国際弁護士とは?

よく、国際弁護士というのはどのような資格ですか? 国際弁護士という独立の資格があるのですか? などと聞かれます。

近年、メディアに国際弁護士という肩書きの弁護士がよく出演するようになり、その名称はかなり一般的になりました。

ただ、国際弁護士という独立した資格があるわけではありません。

また、国際弁護士の定義はなく、国際案件を扱う弁護士が一般的にそのように呼ばれているものです。

参考:渉外弁護士とは?国際弁護士との違いや業務について

国際弁護士のパターン

形式的には、国際弁護士を名乗る弁護士には、大別して以下のパターンがあります。

1.日本と外国において複数の弁護士資格を保有している場合。

弁護士資格は、国によって全て異なり、アメリカやカナダでは州によって異なります。アメリカの州などを除き、それぞれ別に司法試験などを受ける必要があります。

2.日本の弁護士資格はないが、外国において弁護士資格を取得し、日本で外国法事務弁護士として登録している場合。

英語圏の弁護士や、最近では中国などの弁護士も増えています。

こうした弁護士は、本国の法律についてのみサービスが認められ、日本法に関するサービスは提供できません。

3.日本の弁護士資格のみを保有し、事実上、国際的な案件を扱っている場合。

どれが正しいというものではありませんが、バックボーンとしては、他国でも試験に合格するレベルまで勉強をしている1の場合と、他の二者とでは、大きな違いがあるといえます。

国際弁護士への依頼について

国際案件を扱える国際弁護士は東京に集中しています。

大阪などにも優秀な方がいらっしゃいますが、人数としては東京が圧倒的です。

そしてそのほとんどが、大手や外資系の法律事務所に所属しています。

そうした法律事務所は、大型案件などに対しては力を発揮しますが、費用が高めということもあり、敷居が高いという声も聞きます。

弁護士はただでさえ敷居が高いと言われておりますが、さらに国際弁護士、加えて大手事務所となると、益々アクセスしにくいのではないかと感じています。

当事務所は、国際案件も含めて、気軽にご相談頂ける関係を大切にしたいと思っています。

国内案件にご対応される顧問弁護士をすでにお抱えの場合でも、国際案件について別途顧問契約をご締結させて頂く場合もあり、ご好評を頂いております。

監修記事
樋口一磨

樋口国際法律事務所代表 樋口一磨

慶応義塾大学、一橋大学大学院、ミシガン大学ロースクール卒業。 日本とニューヨーク州の弁護士資格を持つ国際弁護士として、国際取引や海外展開の支援に強みを持ち、企業法務全般から身近なトラブル解決まで、国内・国外を問わず幅広い分野を親身にサポートする。

事案を問わず、そして国内外を問わず、お気軽にご相談

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